2歳児の癇癪!暴走を止める方法はあるの?

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子どもが突然、人が変わったかのように奇声を発したり、泣き出す・怒って物に八つ当たりするなど、癇癪に手を焼く親御さんも多いのではないでしょうか。
時も場所もわきまえず、突如豹変するその姿には、いくら我が子とはいえ不快以外の何者でもないことでしょう。
百歩譲って、子どもが一人で勝手に怒っている分には良いとしても、周囲の人の冷たい視線が気になったり、物を投げてしまうことで他の人に危害が及ぶようなことがあっては見過ごすわけにもいきませんよね。

まさしく「怪獣」のような暴走は、どうして起こってしまうのでしょうか?
また、親として・周囲の大人としてどう向き合っていけば良いのでしょうか?
親御さんの大人としての冷静な判断が問われる時期であるとも言える、子どもの癇癪について迫っていきましょう。

癇癪を起こす理由とは?

実は、癇癪の大きな原因は、2歳前後によく見られる「イヤイヤ期」です。
赤ちゃんから、意思を持った1人の人間になるまでの大切な過渡期であり、自分の感情や主張を伝えるための手段であるのです。

しかし、言語的にはまだまだ未熟であるため、感情が先走って大爆発を起こす!という、この行動が癇癪なのです。
そのため、この時期に癇癪を起こしても、何ら不思議はありません。

もう少し詳しく見ていくと、このような理由も考えられます。

思い通りにならない!

2歳ごろといえば、言葉の発達とともに、自分の身の回りのことを自分でやり始める年代でもあります。

例えば、着替えなども「自分でする!」と言い、手伝うと激しく怒ります。
かと言ってそのまま見ていると、袖から頭を出そうとしていたり、靴下が履けずにイライラしていたり…。
そして、大爆発!へと繋がってしまうのです。

したいことがきちんとあり、よく理解できているものの、行動が伴わないと言うジレンマから癇癪を起こす、というのは実によくある話です。
私自身も、自分の子どもたちや保育園の子どもたちに、何度靴下を投げつけられたか、数えきれないほどです(^^;

「自分でするんだ!」という主体性があれば、近々必ずできるようになるものです。
それまでは少しの辛抱。温かく見守ってくださいね。

環境の変化

幼稚園のプレ入園に通い出したり、習い事を始めたりといったことも多いもの。
保育園に通っていたとしても、学年が変わったことでクラス担任の先生が変わったり、カリキュラムも変わったりします。
また、家庭でもそろそろ下のきょうだいが生まれたり…ということもあるかも知れませんね。

大人からすれば、どうということのないことでも、子どもにとっては大きなストレスとなり、それが癇癪と言う形で表れているということもあります。
徐々に大人へと近づき、社会性を身につけるための大切な時期となりますので、子どもに寄り添いながら乗り越えていきたいものですね。

疲労・空腹

赤ちゃんが、自身の不快感を訴える際に泣くのと同じことが、癇癪となって表れることがあります。

こればかりは、背に腹は代えられませんよね。
睡眠環境を整えたり、小腹を満たせるようなちょっとしたお菓子やお茶などを携帯しておくのも良いでしょう。
保育園でも、ある程度は我慢させますが、朝食を食べていない旨などを親御さんから聞いていると、栄養士と相談の上、給食室からお菓子を貰うこともありますよ。

癇癪を起こす子どもは発達障害なの?

癇癪があまりにひどく、長時間ないし頻発して続くようであれば、発達障害を疑う親御さんも少なくありません。
なりふり構わず暴れ回るような、天変地異が起こりそうなほど泣きわめくような子どもでも、大抵の場合は正常な成長を遂げる過渡期であるため、大きく心配する必要はありません。

ただ、自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)といった発達障害を持つ子どもは、癇癪を起こしやすいという傾向にあるのは確かです。
それと言うのも、発達障害を持つ子どもは、言葉に遅れが出がちという特徴があるのです。
言葉で感情を表現できないもどかしさを人一倍感じやすく、どうして良いかがわからないがゆえに癇癪となって表れてしまうのです。

これに関連して、気持ちのコントロールなどの自己調整が苦手であることや、他人に興味・関心がないため意図を汲み取りにくいということもあります。
この、「上手く行かないこと」の全てがはがゆく、また、自分の中で抑えておくこともできないため癇癪を起こしてしまうのです。

しかし、常にキーキーと怒っているからといって直ちに発達障害と言うわけでは決してありません。
心配な場合は、小児科や地域の支援センターなどを訪れ、連携を図るのも良いでしょう。

癇癪を起したときの対処法

癇癪を起こした我が子を目の前にしたときには、親御さんも一緒になって癇癪を起こしたくなるほどでしょう。
目に余るその行動は、嫌気を通り越して絶望すら感じてしまうほどです。

そんなときにこそ、一度視点を変えて試していただきたい方法があるのです。
実際に保育園で行われているものをご紹介いたします。

無視する

実は、多くの保育の現場で取り入れられているのがこの方法です。
集団保育が前提となっている保育園では、癇癪を起こす子どもに構っていられるほどの職員の数が足りていないということもその理由ではありますが、まずもって「相手をしたところで大きく変わらない」という事実があるのです。

癇癪を起こす原因は子どもによりまちまちではありますが、大半は「イヤイヤ期」の産物であるのです。
イヤイヤ期は、本当に「イヤ」だと思っていなくても何かにつけて「イヤ」だという態度を示したくなる時期だと捉えることができます。
その流れで、子どもにとっては理由なく癇癪を起こしてしまっていることも十分にあり得るのです。

ここで気を付けなくてはならないのは、「無視する」とはいえ、全く目の届かないところに居て良いわけではないということです。
目の前で繰り広げられる言動に加わることはありませんが、見守ることは必要です。
「無視する」とは言うものの、「落ち着くまで待つ」というスタンスが正しいかも知れません。

癇癪を起こされたときには親御さんのメンタルを保つのが難しくなるかも知れませんが、子どもの成長に必要なことと捉え、温かく見守るようにしたいものですね。

物を取り上げてみる

これは、物に当たる子どもに有効とされています。

例えば、食事の時にスプーンを投げる子どもが居たとしましょう。
「スプーン要らないなら、ごはん食べれないから要らないよね」と言って食事を下げてしまうような要領です。
平気で座っている子どもも居ますが、大抵の場合は、一時的に余計に癇癪がひどくなるものです。

「それじゃあダメじゃない!Σ( ̄ロ ̄lll)」と思われることでしょう。
しかし、そこでこそ対話のチャンスなのです。
子ども自身が起こした言動によって、自分が不利益を被ったことで、危機意識が芽生え、話しができるようになります。

「こんなのは保育者の横暴だ!」など、賛否両論ある対処法ではありますが、私の勤務していた保育園では日常的に行われていた手法でした。
もちろん、怒った素振りは見せつつも努めて穏やかな言葉遣いをすることや、ある程度の経過は観察して、度が過ぎるようであれば…という条件はつくものの、どの保育士も行っていました。
そこには、子どもに、「物と同じく、自分も大切にして欲しい」との願いがあったからということに他ならないのですが…これはまた機会を設けてお話ししますね(*´ω`*)

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おはる

第2子を妊娠中に「ボケ防止に…」と始めた勉強で保育士資格を取得。 認可保育園・病児保育所での勤務を経て、現在は会社員兼2児の母。 専門は日本語・英語での文化交流だったはずが、いつしか保育や社会的養護が生活の中心に。 ウサギさんと関ジャニ∞をこよなく愛する三十路少女(o゚▽゚)ノ♪