偏食がひどい子どもにイライラしたときの対処法3選

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子どもの度重なる極端な偏食ぶりには、心配と同時についイライラしてしまうという親御さんも少なくはないでしょう。
忙しい中、時間をかけて用意した食事に対して「食べない」という態度で返されたときには、ふつふつと怒りがこみあげてくることもあるでしょう。
「時間と労力を返せ!」とばかりにたちまちイライラしてしまい、爆発寸前!というのも無理はありません。
何とか理性で押さえつけてはいるものの、その全てを隠しきることはできず、行動や態度に現れてしまうことは、誰しも経験のあることではないでしょうか。

一方で、イライラすることがみっともない・大人げないと抑え込んでしまう方も多いようです。
果たしてそれは有効なのでしょうか?

子どもの偏食にイライラする前に気をつけたいこと

実は、子どもは本来、偏食をするものなのです。
そう聞くと途端に拍子抜けしてしまう親御さんもいらっしゃることでしょう。

それというのも、子どもは心身ともに目まぐるしいスピードで発達し続けています。
目に見えるものはそう多くはありませんが、「昨日はできなかったことが、今日はできた!」などということが毎日起こっているのです。
その発達の過程において、味覚も日々変化していくもの。
「昨日食べられたけど、今日はイヤ!」ということも往々にして起こり得るのです。
そして、その逆もまた然りです。ある日突然、何事もなかったかのように食べ始めるというのは、よくある話なのです。

加えて、特定の食材を1つ2つ食べないことは、大きな問題ではありません。
食べられないものが多少あったとしても、世間にあふれる食材には、同様の栄養素を含んだ食物が複数存在します。

また、食品からの摂取が難しければ、成長期に必要な栄養に特化したサプリメントなどの製品も多数あります。
そうした製品の力を借りることで、栄養面での偏食は防ぐことができるので、大いに有効です。

ただ、例えば「ご飯しか食べない」や「野菜は全否定する」といった事態は、あまり好ましいものではありません。
極端な偏食は、単なる自分勝手や趣味趣向に留まらず、アレルギーをはじめ重大な病気の兆候である可能性も否定できないのです。
心配される場合は、早急にかかりつけの小児科や専門医を受診するようにしましょう。

イライラという自分の感情より先に、できることがないかを考えたいものです。

子どもの偏食にイライラしたときの対処法

保育の現場に居た頃、よく親御さんに「どうすれば先生方のように、どんな子にでもイライラせず、穏やかな気持ちで子どもと向き合えるようになるのですか?」と聞かれたものでした。
…正直、「仕事だし、いちいち感情をぶつけていられないから」ということにはなるのですが、そこは「まぁ、プロですからね~」などと言い放ち、お茶を濁してきたものでした(^^;
保育士は、神でも仏でも聖人でもありません。世間の親御さんと同じ、人間です。ゆえに人並みにイライラすることがあるのも事実なのです。
実際に、仕事であってもそこを省みず、とても個人的とも言える感情を子どもにぶつけてしまう保育者も、私は多く見てきました。
「してはいけないこと」を、大声で怒鳴りつけながらとうとうと語る先輩保育士には、「人のこと言えないだろうに…」という冷ややかな視線を送ったものです(-ω-;

そこで、有効なのが、近年注目されているアンガーマネジメントという手法です。
湧き起こった「怒り」を抑えつけたり、怒らずにやり過ごそうとするのではなく、上手に管理することを目的としています。

偏食に限らず、「怒り」という感情自体に有効なメソッドなので、子育て全般、ひいては社会生活全般において応用できるものでもあります。
この手法を用いて対処すると、楽に構えることができるようになりますよ。

6秒間は耐える

人は、事が起こり、「イライラッ!」としてからの感情のピークは、長くても6秒ほどと言われています。
これは、最初の6秒でアドレナリンが強く出るからなのです。
よく「カッ!となってやってしまった」などと言いますが、この「カッ!」は、アドレナリンによるものとされています。
つまり、この6秒間を耐え抜けば、大体のイライラ感は収束に向かうのです。

しかし、イライラしているときの6秒間は、短くて長いもの。
つい、口をついて言葉が出てしまったり、最悪、手が出てしまったりといたことも起こり得ます。
そうならないためにも、過ごし方が重要となります。
ただじっと耐える他、「なぜ、イライラしているのか?」と自問自答したり、そのイライラ感を数値化するとどれぐらいか?と計ってみるのも良いでしょう。

凝り固まった価値観を一旦置いておく

「こうあるべき!」という価値観や理想を、子どもに押し付けていませんか?
親御さん自身が、確固たる思いを持つことは非常に大切です。しかし、その価値観に一致しなかったからと言ってただちに怒鳴りつけて良いということには絶対になりません。

そこで、親御さんの持つ、この「こうあるべき!」という考えを、少し広げて見ることはできないでしょうか。

例えば、ニンジンが嫌いでどうしても残してしまう子どもに対して、「出されたものは残さず食べるべき!」という思いを持っているとしましょう。
その、ニンジンは、どうしても今食べなければならないものなのでしょうか?だとすれば、それはどうしてでしょうか?
ニンジンの持つ栄養素が必要であれば、カボチャやホウレンソウで代用してはいけないのでしょうか?
煮物がダメなら、ケーキに混ぜるなど調理法を変えることで与えることはできないものでしょうか?

…などなど、傍から見ると屁理屈をこねていると思われそうではありますが、こうして自問自答することでだんだん客観視できるようになります。
やがて、小さなイライラを繰り返すのがくだらなくも思えてしまい、少々のことでは怒りを覚えなくなることが期待できますよ。

イライラしている自分を否定しない

降って湧いたイライラ感を、「大人げないから」といって無理に抑え込むのもまた有効ではありません。
また、イライラしている自分に対してイライラしてしまい、悲観的になる必要も全くありません!
湧き起こった感情は、それとして素直に受け入れるようにしましょう。

「諦める」・「我慢する」では、余計にイライラしてしまい、ある日突然とんでもない大爆発を引き起こしてしまうこともあります。
「長い人生、そういうこともある」と、受け止めるだけで良いのです。

2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授は、会見の席で、「研究の原動力は、怒りだ」と力を込めて言いました。
「偉い人にけちょんけちょんに言われて頭に来たけれども、それを原動力としたら青色発光ダイオードができた」とも述べています。
つまり、怒りは方向性を変えれば、エネルギーになることができるものでもあるのです。
そう思うと、イライラしたり怒ったりといった感情は、とても人間らしい、大切な感情であると言えそうですね。

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おはる

第2子を妊娠中に「ボケ防止に…」と始めた勉強で保育士資格を取得。 認可保育園・病児保育所での勤務を経て、現在は会社員兼2児の母。 専門は日本語・英語での文化交流だったはずが、いつしか保育や社会的養護が生活の中心に。 ウサギさんと関ジャニ∞をこよなく愛する三十路少女(o゚▽゚)ノ♪