子どもの偏食は治るの?実践してほしい5つのこと

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「お魚は骨が多いからイヤだ!」・「キノコはフニャフニャして気持ち悪いからイヤ!」など、苦手な食品・食べたくない料理は誰にでもあるものでしょう。
私も、3歳児クラスを受け持っていた頃、園児に「キャベツは虫さんが食べるものだからボクは食べない!」と断言され、非常に驚いた経験があります(^^;
その可愛らしくもどこか説得力のある言い訳には、不覚にも納得させられてしまうこともしばしば…。
しかし、多少の好き嫌いならそこまで気にはならないものの、あまりにも「イヤ」が続くと、心配になってしまうものですよね。

また、偏食からくる「食わず嫌い」になってしまっては、子どもにとってある種不幸なことでもあります。
それだけ、食べられるものが減ってしまい、「好き!」が増えるキッカケを減らしていることになってしまうのです。

無限の可能性を秘めた子どもには、多くのことに挑戦し、成長してほしいと願うもの。
それは、食に対しても同じことが言えるのではないでしょうか。
たくさんの「好き!」を増やし、偏食を治すには、どのような方法があるのでしょうか?

子どもの偏食は治るの?

結論から言ってしまうと、子どものうちの偏食は、治すことができる可能性が十分あります。

それと言うのも、子どもは心身ともにすべて未発達の状態。
未発達というと、いかにも不完全で、もろくて壊れやすいものを思い浮かべられることも多いでしょう。
しかし、完全でない分・弱い分、隠れている力は計り知れないもの。それだけ高い潜在能力が期待できます。
感受性も非常に豊かなので、この機会を生かさない手はありません。

子どもは、親御さんを中心としたご家族や、周囲の人の関わり方次第で絶えず千変万化するものなのです。
それは、時としてより良い方向に「進化」することもあれば、好ましくない方に「退化」してしまうこともあるでしょう。
このため、偏食するような環境を与えなければ、自ずと改善していくと考えられるのです。

そもそも子どもの偏食の原因は?

では、子どもが偏食をしてしまうそもそもの原因とは、一体何なのでしょうか?
よく、親戚などの集まりに行き、食事光景を見た祖父母世代に「アンタの育て方が悪いから偏食するんだよ!」と吐き捨てられ、意気消沈したという親御さんの話もよく伺います。
確かに、親子間による関わりが偏食の傾向に関係することは大いにあるでしょう。
しかしながら、果たしてそれだけが理由なのでしょうか?

イヤイヤ期の真っ最中

2~4歳ごろに見られる、目に映る全ての事柄に対して「イヤ!」と言って拒否する、その流れで偏食している場合も考えられます。
いわゆる「イヤイヤ期」であるこの時期は、第1反抗期と呼ばれ、発達段階における自我の芽生えによって周囲の環境に対する反抗が激しくなるものです。
人としての自律への第一歩であり、成長過程に欠かせない大切な時期となっています。

突然の我が子の変貌ぶりに驚きと失望を隠しきれない親御さんも多くいらっしゃるようですが、一時的なことですので、心配は要りません。

本当にイヤなことがあった

その食材・料理と子どもとの出会いを思い出してみてください。
何か、子どもにとってトラウマとも言える出来事はなかったでしょうか?
例えば、料理が熱くてヤケドしてしまった・苦かったなど、「イヤな体験」が偏食を生んでいることもあります。

大人にとっては何てことない体験であっても、感受性豊かな子どもにとっては強烈なインパクトを残すもの。
それ以来避けるようになってしまっていても、無理はありません。

食生活の偏り

外食やレトルト食品など、味が濃いものばかりを食べていると、手作りの食事などを嫌う傾向があります。
このような変化は、大人にとってはヘルシーに感じられることでも、濃い味に慣れ親しんだ子どもにとっては物足りなさを感じるだけになってしまうのです。
中には、ドレッシングなしのサラダは「味がしない」と感じる子どもも居るほど…!なかなかに深刻です。

また、そういった食事は、栄養のバランスも偏りがちです。
1つ2つの食材が食べられないのは目をつぶるとしても、例えば「野菜全般が全くダメ」や「パンもごはんも麺も食べられない」ということがあれば問題です。
早急に改善しなければ、栄養失調状態に陥り、場合によっては生命維持に危険が及ぶことも考えられます。

食物アレルギー

偏食の裏に食物アレルギーが隠れていることもあります。
きっかけは、特定の食べ物を口にした後、体調が悪くなるなどを繰り返すことに起因し、そのものが食べられなくなるというものです。

子どもは、自分に「アレルギーがある」などとは、ほぼわかりません。
ただ「これを食べたら体調が悪くなる」と、経験的に知っているために避けるのです。
これを単に「好き嫌い」と看過することはできませんよね。
子どもを注意深く観察し、該当しそうな折には、直ちにかかりつけの小児科やアレルギー専門医を受診するようにしたいところです。

子どもの偏食を治すために試したい5つのこと

子どもの偏食は、概ね生活習慣を見直すことによって改善が見込めます。
また食品アレルギーの場合には、専門家の指示や治療を適宜受けながら、症状を緩和・完治することも十分可能です。

それらを踏まえて、実践できそうなことを5つお伝えいたします。
大切な子どもの健やかな成長のためにも、是非試したいことばかりです。

たくさんの種類をちょっとずつ

偏食を治すには、日々多くの食材・料理に触れていくに尽きます。
とはいえ、毎日ビュッフェや飲茶のような食生活ができれば良いのですが、なかなかそうは行きませんよね。

まずは、1食に主食(ごはんやパン)・主菜(メインディッシュ)・副菜(サラダや小鉢料理)がきちんと盛り込まれているかを確認しましょう。
その上で、用いている食材に偏りがないか?栄養バランスがとれているか?を留意し、食事を出したいところです。

ここで気を付けるべきは、1つのおかずに対して、あまり多くの食材を入れすぎないことが重要です。
それというのも、多くの食材の味が絡み合うことで、子ども自身の味覚が曖昧になってしまい、「今何を食べているか?」を認識しないまま食事を終えてしまうこととなってしまうからなのです。
豊かな感覚を育むためにも、少数の食材を・素材に近い薄味で食べさせたいものです。
「何でもいいからとにかく食べさせたい!」という場合を除いては、1つの料理に多くとも10種類の食材としておく方が無難でしょう。

代替案を考える

1つの食材は食べられなくても、他のものはOK!という状態を作っておけば、栄養の偏りは防ぐことができます。

例えば、「キャベツがダメ!」なら、キャベツに含まれるビタミンCや葉酸などを、他の野菜や果物で補うことができるようにすれば良いのです。
この場合、キャベツが食べられるに越したことはありませんが、その分をサツマイモやオレンジに変えることで、栄養面での偏食は防ぐことができます。

特定の食品・食材にこだわらず、次々と別の食材を差し出すことで、子どもの「好き!」を見つけることもできますよ。

家庭菜園をはじめる

これは、特に野菜嫌いの子どもに有効ですが、一度その野菜を育ててみると良いでしょう。
毎日お世話をして様子を見守り、やがて収穫するころには、その植物に対する愛着も湧き、すっかり好きになっていることもあるのです。
偏食を治すことのみならず、情緒も安定し、思いやりのある心を育むこともできます。

ハードルが高いと思われがちな家庭菜園ですが、園芸用品店やホームセンターなどで一式そろえることができるので、比較的容易に着手することができます。
また、最近では「水耕栽培」というものも発達し、ごく少量の土もしくは全く土を用いることなく植物を栽培できるものもありますよ。
親御さんにとっては、「食費が浮く」という嬉しい効果も期待できます♪

一緒に料理をする

包丁を使いこなし、鍋を振って…ということは、この時点では全く求めていません(^^;
「冷蔵庫から牛乳取って来て」というごく簡単なお手伝いに始まり、食器を並べたり、野菜を洗ったり…
徐々に料理に関わらせることで、親しみをもって食と向き合うことができるようになります。

自分の食べているものが、様々な工程を経て食卓に並んでいることを知ると、食べることを自ずと大事にするようになることが期待できます。
「子どもが手伝うと、余計に仕事が増える!」と目くじらを立てたくなる親御さんの気持ちもごもっともですが、ここは我が子の成長のために、キッチンに招き入れてみてはいかがでしょうか。

偏食であることを責めない

実は、これが一番重要な事柄とも言えます。
子どもが偏食であることを他所から責められた親御さんは、同様に我が子にも「なぜ食べられないのか!?」と責めたてるようになってしまう傾向があります。
すっかり自信を失くし、気持ちに余裕がなくなってしまうがゆえの行動と言えます。
しかし、これではただの八つ当たりです。

偏食してしまっているのは、誰のせいでもありません。
ただ「目の前で食べることを嫌がる子どもがいる」という事実でしかないのです。
事実は事実として受け止め、それに対してできることを親御さんが考え、子どもと一緒に実践していきましょう。

親御さん自身も決して自分を責めたりせず、子どもの健やかな成長のためになることを前向きに行っていきたいものですね。

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おはる

第2子を妊娠中に「ボケ防止に…」と始めた勉強で保育士資格を取得。 認可保育園・病児保育所での勤務を経て、現在は会社員兼2児の母。 専門は日本語・英語での文化交流だったはずが、いつしか保育や社会的養護が生活の中心に。 ウサギさんと関ジャニ∞をこよなく愛する三十路少女(o゚▽゚)ノ♪