ご飯を食べない!お菓子ばかり欲しがる子どもへの対処法は?

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3時のおやつの時間は、子どもにとって最も楽しみな時間の1つでしょう。
甘いクッキーやチョコレート、食感の楽しいポテトチップスなど、大人でもワクワクしそうなものです。
保育園でも、お昼ご飯のときは何となく流れで準備をする子どもも、お昼寝後のおやつの際には、みんなビシッと揃って、かいがいしく手伝ってくれるという子どもも多かったものです。
「お菓子って、人を魅了する特別なものなんだなぁ」などと、思ったものでした。

しかし、その「特別なもの」ばかり食べるようであれば、どうでしょう?
「ご飯いらない!お菓子がいいの」というその態度には、「せっかく作ったのに、何で食べないの!?」という怒りを通り越して、何だかやりきれない気持ちにもなってしまいますよね。
かと言って、お菓子を無理矢理取り上げると、途端にかんしゃくを起こしてしまい、親御さん自身が苦労するのは目に見えています。
中には、お菓子を取り上げたばっかりに子どもが何時間も泣きわめいて、近所の人に警察や児童相談所に通報されてしまった…という親御さんもいらっしゃるほど。
こうなると、泣きたいのはこっちの方ですよね。

この「お菓子のばっかり食べ現象」を、親御さん自身のためにも、何よりも子どものためにも、解決できる糸口はあるのでしょうか?

子どもがお菓子ばかり食べる…体への影響は?

「お菓子ばかりを食べるのは身体に良くない!」というのは、誰が見ても明白な事実です。
ハイカロリーで栄養も偏りがちなのに、子どもはどんどん食べ進めてしまうのには、頭を悩ませることでしょう。
では、具体的には何がどのようにいけないのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

有害な食品添加物の数々

市販されているスナック菓子やチョコレートなどの原材料名の表示をよく見てみてください。
見慣れない漢字やカタカナが混じっていませんか?
調味料・甘味料・香料・保存料などと書かれたものは、概ね食品添加物と呼ばれるもので、そのお菓子の味や見た目を良くするためだけに加えられているものなのです。
こうして「美味しさ」にはこだわっているものの、「食べる人の健康」は、そこまで考えが及んでいないというメーカーや製品も少なからず存在するのです。

数々の食品添加物の中でも、特に注意が必要なのが、合成着色料です。
タートラジンとも呼ばれる黄色4号や、赤色102号、青色1号などは、アレルギー発症のリスクがある他、ガンの発症やADHD(注意欠陥・多動性障害)を引き起こす原因にもなり得るとされています。
表面的な事柄のみならず、脳にも有害であるとなると、さすがに黙って見ているわけにはいきません。
これらの危険な着色料は2008年以降、大手のメーカーの製品からは除去されていますが、全てのお菓子が安全であるとは言い切れない状況が続いています。

しかし、これらを知って、買い与えないようにすることで、食品添加物のもたらし得るダメージから大切な子どもを守ることができます!
お菓子を選ぶ親御さんの厳しい目が真価を発揮するときと言えるでしょう。

白砂糖の摂り過ぎは脳に悪影響

砂糖は脳の栄養源であるブドウ糖の宝庫であるため、ある程度は摂取することが推奨されています。
しかし、限度を超えると体内に脂肪がたまりやすくなり肥満の原因となる他、虫歯やアトピーなどを引き起こすとされているのは、周知の事実です。

特に、精製された後の白砂糖は脳に有害であるということがわかっています。
マサチューセッツ工科大学の研究によると、白砂糖の消費量が高い子どもは、低い子どもの比べてIQの数値が最大25%も低かったとの報告もされています。
これには、砂糖の過剰摂取による血糖値の急激な乱高下が関連しており、注意散漫・記憶力低下・攻撃的な言動へもつながると綴られています。

砂糖の摂取目安量は、大人でも1日15~20g程度、子どもであれば10g程度となっています。
一般的なスティックシュガーが白砂糖3g程度ですので、その約3本分が子どもにとっての1日分です。
お菓子に含まれる砂糖の量を勘案して、子どもに与えたいものですね。

お菓子ばかり欲しがる子どもへの対処法は?

「お菓子の食べ過ぎは心身ともに良いことなしじゃないか!」という声が聞こえてきそうですね。
確かに、どんな食べ物であっても「食べ過ぎ」で良いことはありません。

しかし、幅広い味覚を体験させるという「食体験」の一環と考えることができれば、親御さんも必要以上に慎重になることはありません。
子どもにとっては、日常生活における体験の全てが人生の糧となります。
だからこそ、お菓子もある程度は許容して良いものですし、同時に、「お菓子のばっかり食べ現象」も阻止すべき事態であると言えるのです。

では、どのように対処していけば良いのでしょうか?
完璧とはいかないかも知れませんが、より良い方法を考えていきましょう。

「ダメ」と言わない

「これができれば苦労しない…!」と言う声が聞こえてきそうですが、実際に保育現場でも使っている手法がこれです。
子どもをきちんと理解しようと努めている保育者(保育士・幼稚園教諭など)は、子どもの身に危険が及ぶこと・生命の危機にさらされるようなことでとっさに出てしまう以外では、絶対に「ダメ」とは言いません。

それというのも、子どもは、言語のコミュニケーションが未発達であるからなのです。
たとえ「お菓子を食べるのをダメだ」という旨で言ったとしても、子ども自身はその行為を否定されたのではなく「自分自身を否定された」ように感じてしまうことがあるからなのです。
信頼していた大人に否定され、自己肯定感が低くなってしまうと、情緒面での発達を阻んでしまう恐れがあります。

また、そうして否定されたストレスを、お菓子を食べている時の快楽にも似た感覚で発散しているとも考えられます。
更なる負の連鎖を招かないためにも、早めに断ち切っておきたいところです。

「親御さん目線」でOK!

では、「ダメ」と言わずに、現場の保育者はどうしているのでしょうか?

私を含め、多くの保育者の場合は、自分を主体とした話し方をします。
「こうされると、先生困っちゃうな」や、「こうだと、先生嬉しいんだけどなぁ…どうかな?」などといった具合です。

これを、お菓子ばかり食べる子どもに当てはめると、
「美味しそうだね。でも今は食べる時間じゃないんだよ」
「夕飯食べたいから今お菓子は要らないなぁ」
という要領になるでしょうか。
その際には、必ず子どもの目線までしゃがみ込んで、目を見て話すのを忘れずに…!

因みに、保育の現場では長くても数分程度子どもと向き合い、それでも駄々をこねたりかんしゃくを起こす子どもは、「一人で勝手に怒っておけばいいよ」とばかりに、教室の隅や廊下に放置されます。
そうしなければ、集団としての保育の流れが止まってしまうからなのです。
放置とは言え、完全に目を離すわけではありません。しかし、いくら大多数の集団のためとはいえ、私はこのやり方には首をかしげてしまうなぁ…というのが本音です。
「手厚い保育をします!」と謳っている施設でさえ、大多数はこの対応と同様であるようです。
だからこそ、ご家庭での親御さんやご家族との心の通った温かいコミュニケーションが必要と言えるのではないでしょうか。

お菓子以外の楽しみを見つけよう

親御さんは、自身の子どもの好きなこと・興味や関心のあることを知っていますか?
お菓子以外のことに目を向けられるようになると、お菓子へのこだわりが和らいでいくことが予想されます。

絵を描くことや、外で遊ぶこと、テレビや映画を見ることなど…何でも良いのです。
子どもの「好き」を見つけて伸ばしてあげるようにしましょう。

それでも、お菓子にこだわる場合は、「一度自分で作ってみる」というのも一つの方法です。
普段食べているクッキーやポテトチップスなどは、お店でなければ買えないものではありません。
親御さんと一緒に作ってみることで、作り方だけではなく、親子間でのコミュニケーションをはかることもできますよ♪
更に、食べ物への愛着や感謝も湧き、食事がより一層楽しくなるのではないでしょうか。

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おはる

第2子を妊娠中に「ボケ防止に…」と始めた勉強で保育士資格を取得。 認可保育園・病児保育所での勤務を経て、現在は会社員兼2児の母。 専門は日本語・英語での文化交流だったはずが、いつしか保育や社会的養護が生活の中心に。 ウサギさんと関ジャニ∞をこよなく愛する三十路少女(o゚▽゚)ノ♪