2歳なのにしゃべらない!言葉が遅いのには理由がある?

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子どもが自分の足で立って歩き始めると、次に出るのが言葉。
すべての親御さんが「早くしゃべり始めないかなぁ~♪」と、我が子の発話を心待ちにすることでしょう。

早い子どもであれば、1歳6か月ごろから、一語文という、意味のある言葉を単語で話すようになります。
例えば、「ごはん」という意味のある「マンマ」などがそれにあたります。
これが、「マンマ チョウダイ」など、意味のある二語文以上になるのは2歳前後となります。

この頃には、語彙爆発と呼ばれる現象が起き、一気に色んな言葉が鮮明に話せるようになるのです。
私も在職時に、昨日までニッコリ座っていただけの子どもが、堰を切ったかのように突然おしゃべりになるという光景をよく目の当たりにしたものでした。
まるで人が変わったかのようなあの姿は、嬉しくもあり、驚くものでもあり、子どもの持つ可能性をひしひしと感じた瞬間であったと記憶しています。

しかし、2歳を過ぎても、一語文どころか、一言も言葉を発さないという子どもも少なからずいます。
「おとなしいタイプなんだね」と周囲からは可愛がられる反面、いつまでも言葉を発さない我が子を見て、親御さんは気が気ではありません。
自分の関わり方が悪いのか?はたまた子ども自身に何か問題があるのか?…色んな思いが巡ることでしょう。

子どもがいつまでも話し始めないことの原因を知り、できることを一緒に考えてみましょう!

言葉が遅いのにはどんな原因がある?

ケンカしたカップルのように、いつまでもそっぽを向いて目も合わせない…ということでもないのなら、話し始めないことへの疑問もますます膨らむばかりです。
言葉が出ないことにヤキモキする前に、どのような原因があるのかを確認してみましょう。

コミュニケーション不足

言葉をたくさん聞く機会がなければ、当然、それを発する機会もありませんよね。
自分から言葉を話すようになるには、たくさんの言葉を聞いて学んでおく必要なあるのです。

例えば、おやつを食べている時に「美味しいね」と声をかけられることで、「あ、これが美味しいということなんだ」と子どもは学ぶことになります。
この「学び」は、出生時から既に始まっているとされ、親御さんや保育者など周囲の大人が声かけすることが非常に重要であると言われています。

私たち保育士も、たとえ言葉でのコミュニケーションがとれない0歳児の保育に入ったとしても、無言で作業的に淡々とこなすということは、まずありません。
おむつを替えるたびに「キレイになったね、スッキリしたね」と声掛けしたり、ミルクの時間には、表情を笑顔で見守りながら「いっぱい飲んでね(*´ω`*)」と語りかけながら授乳することを欠かしません。

毎日の仕事・家事・育児で、子どもと「話す」ことが疎かになってはいませんか?
言葉を発してほしいとの願いがあるのなら、まずは親御さん自らがアクションを取ることが重要と言えるでしょう。

テレビや映像ばかり見せてしまっている

テレビなど、動いて音の出るものに子どもは非常に反応します。
特にスマートフォンやタブレットなどから流れる動画は、近くに置いておくと、集中してじーっと見ていることが可能なため、様々なことで日々忙殺される親御さんにとってのお助けアイテムとも言える存在です。

テレビやスマートフォンを小さな子どもに見せることには、賛否両論あるものの、親御さんが炊事・洗濯などをこなす間のちょっとした時間であれば、問題ないのではないでしょうか。
常に親御さんや保育者にベッタリ…という方が、情緒的にも問題が生じそうなものです。
子どもも親御さんも、一個人として確立するためにも、「付かず離れず」な関係がベストと言えるでしょう。

しかし、四六時中テレビ漬けであったり、スマートフォンなどが手放せないといった状況は、放っておくことができません。
視力に大きな影響を及ぼすことはもちろん、一方通行のメディアに慣れてしまうことでコミュニケーションを取ろうという自発行動を起こさなくなってしまうのです。

映像は、見ているだけで先方から楽しい映像や会話が聞こえてくるため、一見すると言語能力や語彙能力が向上するかのように思われます。
とはいえ、画面の向こうの世界で展開される会話には、子どもが主体的に関わることはほぼ不可能であるのです。

言語習得には、身近な大人の「生の声」や「表情・仕草」に勝るものは無いということを肝に銘じておきたいものです。

まだ喋る気がない

言葉の意味などは理解しているし、話すことへの準備は十分に整っているにも関わらず、「話す必要がないから話さない」ということも考えられます。
例えば、親御さんとずっと行動をともにする子どもであれば、子ども自身が自らの要求や状況を発する前に、親御さんが先回りして手を差し伸べることが多くなってきますよね。
その結果として、子どもは言葉を発する必要が無くなり、いつまで経っても話し始めないこととなるのです。

また、世界の偉人にも、幼少期になかなか言葉を発しなかったという事例がいくつか存在しています。
相対性理論などを提唱したことで知られる物理学者のアインシュタインは、5歳ごろまで言葉を発することがなく、両親が非常に心配していたとのこと。
やっと発した言葉は、ホットミルクを一口飲んで、「ミルクが熱すぎるよ!」だったそうです。
一語文も二語文もすっ飛ばして、きちんとした一文で自分の感想を話したことで、周囲の大人は安堵と言うよりも非常に驚いたことは、言うまでもありません。

すかさず、アインシュタインの母が「どうして今まで黙っていたの?」と問いかけたそうですが、それには「喋る必要がないと思ったから」と答えたのだそう。
何とも上から目線だなぁという印象を受けますが、世紀の天才と呼ばれるには、このような逸話が付いて回るものなのかも知れませんね。

言葉が出ないのは、障害のせいなの?

「毎日きちんと声をかけているし、テレビやスマホも与えていない!でも喋ってくれないのは何故?」と、泣きたくなる気持ちになる親御さんもいらっしゃることでしょう。
その場合には、何らかの障害を抱えている可能性もあります。

ただ、注意しておかなければならないのは、「日々努力しているのに喋らないから、うちの子には障害があるんだ!」ということには決してなりません。
あくまでも、可能性の1つであることを心に留めておかれるのが良いでしょう。

聴覚障害

言葉が耳から入って来なければ、話すことは困難と言えるでしょう。
全く聞こえない「ろう」の状態もあれば、微かに音が響く程度で聞こえにくい難聴の状態など、様々です。

また、先天性の場合は早い段階で判別がつきますが、病気や薬の副作用をはじめ、ストレスなどによる後天的なものもあります。
言葉に対して反応がなかったり、鈍い場合は、今現在聞こえているか?ということを探るのは非常に困難です。
一度、耳鼻科や小児科などを受診されるのも良いでしょう。

自閉症

3歳ごろになっても言葉を話さない場合は、自閉症なども考えられます。
自閉症は、発達障害の一種であり、「言葉の遅れ」と聞くと、真っ先にこの障害を疑ってしまう親御さんも多いものです。

知的な遅れはあまり伴わず、「みんなと一緒に遊べない」や「ずっと好きなことばかり続けている」という社会性に乏しい一面がみられ、その中に言葉によるコミュニケーションも含まれています。
また、言葉のみならず表情が乏しいことも伴っている場合が多く、総合的な判断が必要となってくるものでもあります。

言葉を引き出すポイントとは?

とにかく大切なのは、周囲の人がたくさん語り掛けることです。
言語習得のためには、良い言葉をたくさん聞くことに尽きます。

「子どもの脳は、色んな事を素早く吸収するスポンジのようなものだ!」とよく言われますが、まさにその通り。
冒頭で述べた語彙爆発に備え、その時を虎視眈々と狙っていると言っても過言ではありません。
その、来たる時にどんな言葉を発してくれるかは、その日までに浴び続けた言葉のシャワー次第です。
それゆえ、親御さんや周囲の大人が普段どのような言葉を遣っているかということが、大きなカギを握っているのです。

また、テレビやスマートフォンなどを見せるよりも、絵本を持たせることをオススメします。
絵本は、絵や文で示してくれるのみで、それ単体でコミュニケーションが完結してしまうものではありません。
読み手が持って、ページを開いて、初めてその価値を発揮します。

もちろん、字が読めない子どもは、絵を見るだけでも大いに意味があるものです。
更に言えば、読み聞かせや、それが難しい場合には絵を見て状況を説明してみるだけでも良いのです。
そうすることにより、子どもの語彙力と情緒がどんどん育まれていくと言えるでしょう。

焦らなくても大丈夫!
毎日優しい言葉をかけ続けることで、その子どももきっと優しい言葉で返してくれることでしょう。

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おはる

第2子を妊娠中に「ボケ防止に…」と始めた勉強で保育士資格を取得。 認可保育園・病児保育所での勤務を経て、現在は会社員兼2児の母。 専門は日本語・英語での文化交流だったはずが、いつしか保育や社会的養護が生活の中心に。 ウサギさんと関ジャニ∞をこよなく愛する三十路少女(o゚▽゚)ノ♪